『俺的視点』(K')


お前の笑顔は飽きなくて、いつまでも見ていたいと思ってしまう。

一方俺はいつも無表情。
こんな無愛想な俺を
優しくて好きだと言ってくれるのは
多分お前だけだろう。

付き合おうと言ったのは俺の方からで、
最初お前は何を言われているか分かっていなかった。

だって俺等は男同士。
一般的に有り得ない組み合わせ。
だけどそんな事は構いやしねぇ。
男に生まれてきたお前が悪い。
俺の好みに生まれてきたお前が悪い。
仲良しこよしのお友達なんかで終らせられるかってんだ!!

はいはい、分かってくれたなら返事を貰おうか?

「…俺もK'さんのことが好きです…」

照れながら返事を返すその姿にムラムラ来ないってんなら男が廃る。
つい唇をその場で奪ってしまった。
しかもディープなやつをだ。
舌を絡めた時の苦しそうな息遣いに更に興奮してしまい、
真吾の息が続かなくなるまでキスし続けてしまった。

そしてその後はお約束のお持ち帰りと行きたいところだったが、
門限があると言うのでそれは諦めた。

それが俺達の始まりで、
波乱万丈な恋人LIFEの始まりでもあった。


『俺的視点』(真吾)


K'さんはいつもムッとした表情をしている。
でも、俺と居るときは優しい表情を作る努力をしてくれてるみたいで、
それがとても嬉しい。
ちょっと筋肉が突っ張ってるけれど…

ある日突然

「俺と付き合え!」

って言うものだから俺は余りの驚きに硬直してしまった。
今思い出しても、とても唐突だったと思う。
でも硬直している間にも脳は働くもので、

「俺、れっきとした男ですよ?」

無表情になったK'さんを見て、

(しまった〜…)

と思ったのも束の間。

「男に生まれてきたお前が悪い」

と言いながらギュッと抱き締めてきたから堪ったもんじゃない。
余りの恥ずかしさに自分の顔が真っ赤になったのが分かる位だ。
でも…嫌ではなかった。
もう、こう思ってしまっているのだから返事は決まっていた。

「…俺もK'さんのことが好きです…」

次の瞬間、顔を上げたのが悪かった。

だって…キスされるなんて考えもしなかったから…

K'さん…激しすぎですよ…
息…出来ませ…

意識がもう少しで消えそうなところでやっと開放されて深呼吸。
その後に家に来ないかと誘われましたが、
母に早く帰るように言われていたので丁重にお断りしました。
K'さんちょっと淋しそうだったな…

そんなこんなで俺達晴れて恋人同士になりました!


でも…父さんと母さんになんて説明したら…



END


はい。色々申し訳ないです。(何)
やっとK'真吾更新したと思ったらコレです。
紅涼ちゃんに送り付けたモノです。(オイ)
恋人LIFEに突っ込まれました(笑)

K'をヘタレにするつもりだったのですが…
結構積極的になりました。(苦笑)
送り付けたモノなので、実際ウチのサイトでは
まだ友達と思われてます(K'不憫)
K'も八神さんの二の舞で
草薙さんに阻まれるんだろうなぁ…
と思っています(笑)
あ、その前にママン(紅丸)が居た!!


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